ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

『二宮金次郎』昆孫からの話


 地球環境『自然学』の講座日だった。二宮金次郎に学ぶ生き方がテーマで、いまさら何を学ぶの?という疑問を持ちながら開演を待った。登壇してきた中桐万里子先生は、なんと金次郎の七代目子孫らしい。因みに七代目というのは子・孫・曾孫・玄孫・来孫・昆孫にあたる。同居していた玄孫の祖母から金次郎の話を聴いて育ったらしい。講演内容は『報徳』思想普及で培った経験から論理構成され、立て板に水の如く息もつかせぬ勢いで話され、宗教団体の教祖から話を聞いているような印象を受けた。
 二宮金次郎は青年期の活躍が藩に認められて起用される。農政や財政など600件に及ぶ村の再建に関わったので、その名を歴史にとどめ、逸話もたくさん残されている。そんなことより印象に残るのは、昔の小学校には必ずと言っていいほど二宮金次郎の銅像が建てられていた。国家に献身・奉公する国民の思想づくりに一役買っていた事実である。そんな話も聞かせてもらえるか期待したが、そこまで踏み込んだ話にならなかった。最近では歩きスマホのルーツ的に捉えられ、交通安全上からも撤去されている。
 なにはともあれ、直に金次郎の子孫から話が聴けるというのが、自然学講座の素晴らしいところである。監修されている京大名誉教授田中先生の人脈に感心する。後は聴講生が話の内容を好きに酌み取れば良い。


「冷夏にも 先読むまなこ 金次郎」

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