ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

零余子(ムカゴ)

                鈴なりのムカゴ


 「門冠りの松」ならぬ「門冠りの山芋」に仕立てているヤマノイモのムカゴが出て来た。今年もたくさん採れそうである。門扉の左右から芽を出してきたヤマノイモのツルを竹に這わして門冠りにしている。何年になるか判らないが、掘り出したことが無いのでかなり大きな芋が地中に眠っているはずだ。ひらすらムカゴの採取だけを目的に育てている。別に肥料を施したりしていないので、育てるというより放置しているという方が正しいだろう。今年は収穫したムカゴを何人の方に差し上げられるだろうか。
 ヤマノイモは山野に自生するので自然薯(じねんじょ)と云われている。一方栽培されているナガイモは中国原産で古くに渡来してきた。ヤマノイモやナガイモを乾燥させた物を生薬で山薬といい、古来から滋養強壮に良いとされ使われてきた。生食しても消化が良いので健康食としての人気を保ち続けている。ととろ汁などで戴くと直ぐにパワーが出るような気持ちになる。池波正太郎の「剣客商売」でも高齢の夫にパワーを付けさせたい若妻がナガイモを夕餉に提供する。強精作用のある山芋酒にも出来るようだ。
 我が家のヤマノイモは雄株のようである。蝶の様な独特の果実をつけない。にもかかわらずどんどん勢力を拡大している。葉腋に出来るムカゴは種ではないが、繁殖できる器官を持っているために、それが地面に落ち、新しい芽を出す。今年もかなりの新芽を引き抜いたが、山菜として食べることが出来るので、来春食べてやろうと思っている。


「やっと出た 鈴生りむかご でかくなれ」

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