海浜植物
ハマユウ群落地
葉っぱに芳香のあるハマゴウ
何やろ?
今回の旅は基本的に海辺だから、様々な海浜植物に出合えると期待していたが、異常な暑さでゆっくり観察出来ない。同行家族の価値観の違いもある。海辺の公園ではハマボウが咲いていたので、声を掛けてやっても「ふんっ」と素通りである。妻だけが興味を示してくれた。でも海を含む景観には全員が感嘆の声を上げる。釣り道具を積んでくれば良かったとか、水着を持ってくれば浸かることも出来たのにとか、それぞれが思い思いに残念がる。
そんな制約の中、ロク一人が海浜植物と遊ぶ。植栽されたのか、自生なのか判らないがハマユウの群落地がある。厚い葉を持つのでハマオモトとも言われているが、ヒガンバナ科の植物なので花の作りにヒガンバナを想わせる。白花なので咲き始めは清楚な感じだが、日ごとにみすぼらしくなって来る。
ハマゴウの群落も確認出来るがあまり花を付けていない。漢字で「浜香」と表記される如く、葉っぱには芳香がある。葉っぱを抹香として煙やして仏にささげたところから、浜香が充てられたという説や、浜を這う⇒ハマホウ⇒ハマゴウになったなどとも言われている。こちらは滋養強壮・風邪・解熱・鎮痛などの薬効があり、浴湯剤として利用すれば神経痛・腰痛・筋肉痛に効くらしい。クマツヅラ科だったがシソ科に再分類された落葉小低木である。シソ科の特徴である茎(枝)は4角で、花は唇弁花になっている。
「灯台に 負けぬ白さの 浜おもと」