ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

偶然と必然

             350万分1 環日本海諸国図

          小説に出て来る富山中心正距方位図の個所

         我が分身ロクちゃん登場

              能勢町のかわいい図書室


 哲学的でも霊感的でもない単なる「偶然」談だ。秋の夜長に差し掛かって来たので、読書の時間が必然的に増えてくる。この場合の「必然」は物理的に読書時間が増えるという意味だ。何時も娘が購入した文庫本を持って来てくれるが、推理小説であったり、本屋の一等地とも云われる平置きの本類なので、好き嫌いなど云わずに手当たり次第に読んでしまう。そんな本の在庫もなくなると図書室まで借りに行く。その場合は好きな作家から探すことになる。宮本輝や浅田次郎、時代小説では池波正太郎や藤沢周平などに眼が向く。今回は宮本輝の比較的新しい本「田園発 港行き自転車(上下)」を借りた。先日も古本屋で文庫本の「ここに地終わり海始まる」を購入して読んだばかりなので、宮本の特徴とも言うべき旅立ちの文脈が残っている。
 上巻を読み終えたところで、二つの偶然が重なりあった。富山中心正距方位図「350万分1 環日本海諸国図」という大陸から見た日本列島が僕の部屋を飾っているが、小説でも準主人公というべき子どもの部屋に貼ってある描写に驚いた。更に驚いたのは多分脇役だろうが親切な青年労働者ロクちゃんが登場したことだ。
 たまたま宮本輝の小説に出て来た1コマだが、何か必然性を秘めた偶然に遭遇した感じがする。彼の本が好きだということで、何時かは辿り着く必然性と、たまたまそこに珍しげな地図があったという偶然性、彼と思考回路が似ているとまでは言わないが、何か共通点の様なものを見付けて嬉しくなる。


「長き夜 主人公と 二人旅」

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