ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

笑栗(えみぐり)


 まだ道の駅に並ぶほどではないが、クリの毬がはちきれんばかりに大きくなってきた。能勢のブランドである銀寄栗はもう少し後になるが、早生の栗はそろそろ出荷されるようだ。散歩途中で毬の弾けたのを見付けた。早く採ってと言われているように見えるが、それは出来ないので撮ってやるだけにした。毬が弾けて栗が覗いている様子が、まるで笑い顔の様に見えるから「笑栗」と呼ばれている。そんな栗を玄関などに飾っておくと風情があるのだが、出たきり夫婦の我が家にはそんな情緒や余裕がない。絵筆をとって俳画などにする能力も持ち合わせていない。
 昨年は不作で道の駅に来られる車の数も少なかった。今年は台風も上陸したが、あまり被害を受けていない様なので、しばらくは道の駅まで栗行列が出来て、渋滞を覚悟しなければならない。仲間にお裾分け出来るほど栗が手に入るか、いまから獲らぬ狸の皮算用をしている。
 能勢に引っ越してきた頃は、道端に落ちている栗を拾って持ち帰ったものだが、栗に関しては独特の決まりがあり、例え道に落ちていても拾っては駄目だと言うことを地元の方たちに教えて貰った。“李下に冠を正さず” と言われる如く、スモモの木の下で曲がった冠を被り直せば、実を盗んでいるという疑いを掛けられる。それと同じで栗林の近くで靴の紐を結び直していても、栗を拾っているとの疑いを掛けられる。


「笑栗の 誘いに負けず 立ち去りて」

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