ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

素心蝋梅(ソシンロウバイ)

             芳香を放つソシンロウバイ

           哲学者 内山 節(たかし)先生


 そばを通るだけで良い香りがしてくるロウバイが、花の少ないこの時期には目立つ。中国原産で江戸時代前期には渡来してきたと推測されている。写真はソシンロウバイで、ロウバイとの違いは中心部(花芯)が暗赤紫にならず、全てが外花被と同色で、まさに蝋細工で作ったような上品な雰囲気を漂わせている。「素心」とは混ざり気のないという意味で、観察会などでは「素うどん」などを例に出して説明する。高貴な雰囲気を持っソシンロウバイには失礼な話だ。ロウバイの蕾は鎮咳・解熱効果があり、ソシンロウバイから調整されたものが上品とされている。火傷にも効くらしい。しかし一般的には初春の花木として珍重されている。ただし種子はアルカイドを含む有毒だから気をつけたい。
 昨日は地球環境「自然学」講座日で、哲学者の内山 節(たかし)氏が「伝統回帰の思想:森とともに生きる」と出して群馬県上野村での実践活動を紹介して下さった。1200人の村の幸福度が数字としても納得させる内容だった。出生率は2.4人、中学生全員を海外経験させるなどの取り組み。将来住みたい処アンケートでは中学生全員が上野村を選んだとのこと。風力発電に設置案件についても、鳥の許可を貰ったのかという観点。持続可能な森の利用がここまで考えられている話は、今後日本が進まなければならない方向性を示してくれる “目から鱗” の話だった。


「素の方が 彩を想わす 蝋梅の」

×

非ログインユーザーとして返信する