鬱金香(チューリップ)
幼児に「お花を描きましょう」と言えば、まず間違いなくチューリップを描くだろう。絵本からの影響かも知れない。図案化しやすいからかも知れない。色とりどりのチューリップは公園などで客寄せパンダの役目を果たしている。春の園芸種の代表格だろう。花の文化園温室にはチューリップが花盛りである。球根を冷蔵庫に入れてから取り出して、眠りを覚ます休眠打破だろう。
ユリ科チューリップが漢字表記でどうして「鬱金香」になるのだろうか?ヨーロッパではペルシャ古語の「tulipan」(頭巾)と言うことでターバンをイメージして名付けられたらしい。渡来して来た歴史に関しては諸説あり、怪しい記述も含めてかなり残っている。1780年辺りにオランダ商館長が福知山藩主に贈呈したとされている。杉田玄白はそれよりも10年前ぐらいに描かれた絵を見ているらしい。日本で初めて球根から開花させたのは1863年らしい。いずれにしても1900年代に入ってから普及していったのだろう。
オランダ、ベルギー、トルコ、アフガニスタンなどの国花になっているが、日本でも新潟県と富山県の県花に指定されている。
「外は冬 せめて永らく 咲き誇れ」