グー・チョキ・パー
グー
チョキ
パー
4~5裂しているのもある(おまけ)
植物検索に重宝している図鑑
庭木や街路樹としても見かける隠蓑(カクレミノ)です。自然観察などを趣味としている我々の間では「グーチョキパーの木」と呼んでいます。葉っぱの形が様々なので、切れ込みのない葉をグーとし、2裂しているのをチョキに見立て、3裂以上をパーとして、皆さんに探して貰います。カクレミノの名前の由来は、若木の葉っぱが3裂しているのを、蓑の形に見立てて人が隠れる事が出来るという意味で名付けられました。基本的に若木の内は殆どが3~5裂し、老木になるに従って丸くなります。
昔は人間も老成して丸くなると言われていましたが、最近では直ぐに切れるお年寄りも多いようです。せめて自分だけでも笑顔を絶やさないようにしたいものです。と言っても暴政に対しては傍観者でおれないと言うのがロクの矜恃です。
カクレミノはウコギ科の仲間で、照葉樹林内に自生している日本原産種です。ウコギ科だから食用になるのかなと図鑑で調べてみましたが、人間の口には合わないようです。黒く熟した実はヒヨドリの好物で、彼が落とした種が樹林内の勢力地図を塗り替えています。食用にはなりませんが樹皮を傷つけると、家具の塗料として使われる「黄漆」が採れます。
「子らたちの ジャンケンポン 閉ざす春」