所々にシュンランも

　　　　　　　　　　　　　　　　カヤネズミの巣

　新年度4月からスタートのトンボのメガネ例会はミツマタ群生地を訪ね、自生しているエドヒガンを堪能して頂こうと年間計画で決めていた。参加するメンバーの殆どがシニア自然大学校で学んだ仲間たちである。今も何らかの形で活動に関わっておられる。
　シニア自然大学校でも世の風潮に併せて全ての活動を自粛している。今年度の開校日程も決められない状態が続いている｡登録しているサークル活動も全て自粛するように要請されている。クラスターを発生させないために当然と言えば当然の対応策である。そこで自主的サークルの形で運営しているトンボのメガネも、自然観察活動を不要不急の外出と捉えるかどうか？で頭を悩ませるところである。
　皆さんへの案内で三密を避けるために、集合場所に来るまでに満員電車などに乗らなければならない方には、控えて頂くように注意喚起をしながら催行することにした。妙見口に集まってくれた方は通常の観察会に匹敵する14人だった。マスク着用でコロナを寄せ付けない、或いは撒き散らさない対策で参加して下さった。
　ミツマタは盛りを過ぎていたが、花期が長いので黄色から白っぽく変わっていく変化などを観察してもらえた。群生地2ヵ所に立ち寄ってもらい、新たな穴場として皆さんにも共有して頂けた。エドヒガンは今を盛りと咲き誇り、参加者から今までの花見で一番綺麗だったと喜んで頂けた。混む電車を避けるために、僕的には寂しい話だが、打ち上げも断念して早く帰宅して頂いた。

「能勢の山　マスクを通し　春の香が」