蚤の衾(ノミノフスマ)
可愛いノミノフスマ
ドイツスミレ(北米原産)
ハコベの仲間はどこにでも生えているので見かけても「あっヒヨコ草だ」と素通りしてきた。少し大振りのミヤマハコベに出会うと写真に納めるという程度である。ということはハコベの仲間についての観察をあまりして来なかった、と言うことになる。ハコベはナデシコ科で、萼片と花弁が離生している仲間に分類され、一方ナデシコなど萼片が花弁と合着して筒状になるグループとに分類されている。マンテマなど花が大きいので園芸植物として改良され、カーネーションやカスミソウなどお馴染みになっている。
野の花派のロクとしては園芸種よりハコベに愛しさを覚える。ナデシコ科ハコベ属にはハコベ、コハコベ、ウシハコベなどがあり、その中にノミノフスマも含まれている。同定するときのポイントは、他のハコベのように萼片が大きくないのと、花弁が深裂し10枚に見えるところかな。対生する小さな葉っぱをノミの衾(寝床)に見立てらしい。近似種にノミノツヅリやツメクサ、ミミナグサもあるのでじっくり観察するのも楽しいだろう。
同じ広場に綺麗なスミレが咲いていたので、いいものを見つけたと声をかけると、家の花壇にあるよと言われてしまった。ドイツスミレという園芸種らしい。
土曜日に歩いた山でダニに捕まってしまったようだ。足の付け根が腫れてかゆみを覚える。自分で取れないので皮膚科の門をたたいてみようと思っている。コロナに頭が奪われ、ダニまで眼中になかった。2度目の失敗である。
「はこべらに 貧しき昔 ふつふつと」