ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

春紫苑(ハルジオン)

               ここまで来て断念

              能勢の里山を一望

              継ぐ人の絶えた棚田


 10日程前にハルジオンの蕾を見つけたが、まだ少し早いかと咲き出すのを待っていた。よく似た花にヒメジョオンというのがあるが、どちらも北米原産の帰化植物である。花期が春に限定されているハルジオンが日本人好みかなと想像できる。ヒメジョオンはそれこそ厳寒期を除いて年中咲いているので、セイヨウタンポポぐらいのたくましさが雑草感を増幅させ “好きく” なれない。
 秋に咲く紫苑に準えて、春咲きシオンということで名付けられた。花や葉には糖尿病予防の薬効があるので、乾燥させて茶剤として用いられる。若芽も柔らかいので和え物・おひたし・油炒め・佃煮などに出来る。天ぷらにすればキク科特有の香りを同時に楽しめる。この時期あまりスーパーなどにも出かけたくないので、散歩途中での摘み草などすると一石二鳥である。
 昨日も地元の三草山に登ろうと出かけた。都会からのハイカーの姿も見かけなくなった。皆さんちゃんと自粛されているのを実感できる。山には鹿と猪と我々ぐらいしかいないという様相である。途中で某山グループが掛けた標識を見つけたので、矢印に釣られて踏み込むことにした。先日ダニにやられたのでブッシュに入るのは怖い。靴下でズボンをカバーして進む。祠があったり古い道標なども見つけてルンルン気分である。ところが台風で植林がなぎ倒されて道を塞いでいる。巻こうとするが倒木が多く先へ進めない。仕方なく引き返しアスファルト道に出て、それを下ると能勢の里山が一望できる別天地に辿り着いた。放置された棚田が広くて視界を遮るものがない。その棚田の中には墓が何基か並んでいる。一家の栄枯盛衰を垣間見たようで、何故かむなしい空間でもあった。


「お爺ちゃん 何処まで行ったの 春紫苑」

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