よく似た花
地を這うムラサキサギゴケ
壁を伝うツタバウンラン
昨日もよく似た花でハルジオンとヒメジョオンの違いを少しだけ紹介したが、今日もシリーズというわけでもないのだがムラサキサギゴケを採り上げてみた。
この季節、散歩で田んぼ脇や土手道を歩くと必ずと言っていいほど出会うのがムラサキサギゴケである。特徴ある花を地面にはびこらせている。白色もあるがそちらは単にサギゴケと呼ばれて区別されている。少し遅れて咲き出してくるのがトキワハゼである。これがムラサキサギゴケと双子かと思うぐらいによく似ている。トキワハゼは花期が長いので、初夏辺りになるとトキワハゼと断定することも出来るのだが・・・。それより遅れて姿を出すのがウリクサの仲間である。
今の時期でよく似た花をあげるなら、ツタバウンランというのが壁などに張り付いて咲いている。ムラサキサギゴケの仲間たちはゴマノハグサ科だが、何故かツタバウンランはオオバコ科になっている。手持ちの山渓図鑑には掲載されていないので、近年になってから渡来してきたのだろうと思われる。既に帰化状態になっている。最近は外来種が在来種を追い出して勢力を拡げているので、植物の名前を覚えるのにも苦労する。帰化植物図鑑を買おうか買うまいか、またまたロクをハムレットにしている。
「山笑う 笑えず耐えて 里歩き」