よく似た花Ⅱ
キツネノボタン
ウマノアシガタ
キツネノボタン(左)とウマノアシガタ(右)
オオカワジシャ
オオイヌノフグリ
八重のヤマブキ
一重のヤマブキ
草本のヤマブキソウ
よく似た仲間で未だに覚えられないのがキンポウゲ科のキツネノボタンとウマノアシガタの違いだ。観察会の時には図鑑など持っているので確認できるのだが、散歩途中で見かけるとどっちかな?と迷ってしまう。どちらもキンポウゲ科特有の光沢ある花で、雄しべの作りなども同じだから花で区別するのは難しい。だから葉っぱの違いで覚えるようにしているのだが、果たしてどちらだったかなと言う始末である。キツネノボタンは葉っぱが3小葉からなる掌状複葉になっている。一方ウマノアシガタは切れ込みが深い単葉である。切れ込みの深さに惑わされて複葉のように見えるから気をつけなければならない。
花がよく似ていても全く別物というものある。最近水辺などの湿地でよく見かける特定外来植物のオオカワジシャ(ゴマノハグサ科⇒オオバコ科に再分類)と早春から可愛い花を咲かせるオオイヌノフグリである。オオカワジシャは1mにもなる厄介者だが、花はオオイヌノフグリとそっくりで、大型雑草にそぐわない可憐な花である。特定外来種だが若葉は食用になる。
少し観点がずれるがヤマブキの花が咲き出した。武将太田道灌が簔を貸してくれと立ち寄った一軒家の女性が「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」があまりにも有名。ヤマブキといえば八重でなければならない様に思ってしまうが、一重のヤマブキも捨てがたい。それに似たヤマブキソウという草本の花も存在する。
「春寒も 似たもの夫婦 負けへんで」