ムシカリ（オオカメノキ）

　僕的には3日間続けての山歩きになる。今回はモトクロスのメッカにもなっている堂床山である。バイクが登山道を削り取り、溝になってしまっているので歩きにくい。何台ものバイクとすれ違ったが､マナー的には許せても､排気バスを撒き散らし山道が削られていくのを見るのが忍びない。誰の責任だろうか？
　昨日は、男性群が撤退した後も妻たちが細々と続けている「山友会」の例会日だった。今までなら地球環境「自然学」講座日と重なるので参加できていなかった。最近はお孫さんを連れてこられる方もいるので、子ども好きのロクにとっては楽しみである。今回も新6・5・3年生を連れてこられた。まだ小学校は休校中なので、野外活動として接してやるかと､興味を惹くものを探しながら歩いた。センチコガネを見つけたので捕まえて与えようとしたが、名前を聞いただけで尻込みしてしまう。マムシグサには興味を示したようで記念写真を婆ちゃんにねだっていた。
　学力低下だけが危惧され､9月入学が急にクローズアップされたり、パソコンを子どもたちに無償提供してネット授業を推進したり､家庭で親が先生の代役をする方策が考えられたり、少し変だぞと思ってしまうのは僕だけだろうか。折角のチャンスだから､子どもたちを遊びの世界にいざない､解放された空間で伸び伸びと過ごさせることに目が向かないのだろうか。学校は勉強だけを教えるものではない。仲間との絆などが培われる場所でもある。そんな意味で遊びは最高の学校でもあるのだが。

「爺婆と　課外授業の　新学期」