柿の花
雄花
雌花
盛んに落花
雄花の構造
掃いても掃いてもポトリポトリを音を立てて柿の花が落ちてくる。いま落ちているのは雄花ばかりである。雌花はないだろうかと探したが、木についているのを辛うじて1つ見つけただけだった。もう少しすれば見つけやすくなるだろう。昨年は7個しか結実しなかったので、今年に期待している。基本的に自生するカキは雌雄異花で、雄花と雌花を併せ持つ。甘柿として改良された富有柿などは雌花しか持たない。我が家のカキも実生で育てたので雌雄の花をつけてくれる。
カキノキは英語でもkakiと表記されるので、日本原産と思われているが、遙か昔に中国揚子江沿岸から渡来してきた。万葉集や源氏物語には柿は登場しないので、改良して食用として利用されだしたのはその後だったと考察されている。当時は干し柿にして料理の甘味料として使われていたらしい。我が家では柿酢として余すことなく最大限利用している。
カキには色んな薬効があり、柿の蔕(へた)が生薬として利用される。柿の渋や葉っぱまで薬用として使われる。柿の葉酒は脳卒中予防や風邪予防、滋養強壮などに効果があり、柿の葉茶などは健康補助食品として一般に販売されている。たくさん落花する柿の花をなんとか利用できないのだろうか。もったいない、もったいないと思う日々である。
「ガレージに ぽとりぽとりと 柿の花」