野花菖蒲(ノハナショウブ)
ノハナショウブ
ショウブの花(サトイモ科)参考画像
オカトラノオ
雨の散策
5月の端午の節句に菖蒲湯に入る習わしがあったが、実際にショウブの花を見たことがないという方が殆どだと思う。ハナショウブやキバナショウブをショウブと勘違いされておられるのかも知れない。
昨日は妻の主宰するグループ「2木会」の皆さんを宝塚の西谷の森公園へ案内してきた。出掛けから雨が降っていたが、ササユリを観たいという気持ちには勝てずに参加された。僕的にはトンボのメガネ例会で訪れることになっているので、その下見を兼ねている。2年前に訪問しているが、それに劣らずたくさんのササユリが梅雨を浴びて咲いていた。その様子は今日のトンボのメガネ観察会を終えてからの報告としたい。
湿地ではノハナショウブが迎えてくれた。これぞハナショウブの原種と言わんばかりの濃紫色が野生感を漂わせて咲いている。先ほど触れたショウブの花は茎に隠れるようにして目立たない花穂を付けている。それもそのはず、アヤメ科ではなくサトイモ科なのだ。それに対してノハナショウブはアヤメ科で綺麗な花を咲かせる。葉っぱだけがショウブに似ているので花を冠するようになった。ハナショウブはノハナショウブの改良園芸品種である。園芸種と区別するために後からノハナショウブと言われるようになった。もともとはノハナショウブの方が先からあった植物なのに、名前は後から付けられた。
「野に在りて 母屋盗られた 花菖蒲」