馬の鈴草(ウマノスズクサ)
ウマノスズクサと開花前の蕾
アリマウマノスズクサ(参考画像)
ミョウガの葉にアシナガキンバエ
何時もの散歩道として使っている土手にはウマノスズクサが、刈られても刈られてもにょきにょきと顔を出してくる。しかし、絶えず刈られてしまう悲しい運命なので花を咲かせる暇がない。辛うじて匍匐したツルに花を見つけることが出来る。その点、田んぼの鹿除けネットに絡みついたウマノスズクサは思う存分花を付けてくれる。
別に綺麗な花ではないのだが、なんとも奇妙な形をしている。食虫植物のウツボカズラに似た花を咲かせる。サキソフォンかトランペットをイメージさせる。学名のアリストロキアはギリシャ語の「最良の出産」という意味で、花の基部の膨らみを子宮に準えたようである。名前の由来は葉が馬の形に似ているのと、花の基部の膨らみを馬に付ける鈴に見立てたことによる。近似種にアリマウマノスズクサというものあり、六甲山系まで訪ねたことがあるので紹介しておきたい。
薬草としては解毒・去痰に効くらしいが、ロク的興味はジャコウアゲハの食草になっていることだ。恋の季節にはジャコウアゲハの優雅な乱舞が観られる。春に苗を持ち帰り、花壇に移植しておいた。来年辺りに飛んで来てくれるのを想定している。フジバカマも植えてある。秋にアサギマダラが気付いてくれれば良いのだが。荒れ放題の猫の額花壇だが野の花ばかりなので、ビオトープ環境に昆虫などが集まってくれる。
「馬洗う 北の国から 来ぬ便り」