ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

脱帽!

                冷やから熱燗まで

          しゃれた短編集だよ


 やっと自粛生活から解放されて、活動再開とばかりに3ヶ月ほど空白になっていた手帳も埋まるようになってきた。ところが今年の梅雨は「線状降水帯」と呼ばれる気圧配置で全国に甚大な被害をもたらせ、まだ明ける気配がない。そこへ来て再びのコロナ罹患者の急増である。これが第2波なのか第1波のくすぶりが再燃したのか定かでない。
 今月に入って雨のために、今日の予定も含めて3回の山歩きが流れてしまった。サークルの下見も大雨予報のために断念した。仕方なく「雨読」の世界に甘んじている。図書室がオープンしているのでフル活用している。ロクは読書傾向が決まっている。何時もなら好きな作家の棚に直進するのだが、先日妻が借りてきてくれた天気予報士の森田正光監修の気象歳時記「天気の名前」が知的好奇心を満たしてくれた。そんなこともあり、今回もまず手に取ることもないだろう知らない作家の題名「ランチ酒」に飛びついた。酒にまつわるエッセイかと思っていたが、各章が短編の形を取りながら「酒」を配置させ、うまく纏められている。脱帽である。
 脱帽ついでに、1ヶ月ほど前に浅田次郎の「降霊会の夜」を借りたと紹介した。短編集とばかりに期待したが、読み進む内に根底で話が繋がっているのに気付き、エピローグで納得させるという憎い組み立てになっていた。
 マスコミにしゃしゃり出る「百田尚樹」という人間は好きになれない輩だが、娘から届けられる文庫本の中に彼の本が混ざっている。「幸福な生活」という本で度肝を抜かれた。短編の最後の一ページをめくると、一行にどんでん返しが仕掛けられている。文庫本ならではの憎い構成で、もちろん脱帽した。サークルメンバーからも彼の「影武者」という本を借りたリ、伝記物の範疇に入る「海賊とよばれた男」なども読み応えがあった。しゃしゃり出ずに「作家・百田尚樹」のままでいて欲しい。


「灯り点け 窓と本との 梅雨末期」

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