ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

廃線跡の植物たち

             ツメレンゲ

              常緑サクラのリンボク

               ガガイモの実と種

                 アキチョウジ

               ツリバナも弾けて

               味見したヤナギタデ

             絶滅危惧種:マツバシダ


 昨日紹介した貴重植物以外にも、ここへ来たら必ず出会えるという植物がたくさんある。車が入ってこられないので外来種が侵入できず、在来種が生き延びられる環境を保っているのだろう。あとは心ない人の盗掘だけが心配の種である。山野草の愛好家などが持って帰るらしく、業者までが盗掘すると聞いたことがある。
 今回の観察会の主目的はツメレンゲがそろそろ花を咲かせる頃と言う期待と、常緑桜のリンボクが咲いているのを確認したかったこと。道中にはヒヨドリバナがたくさン自生しているので、もしかしたらアサギマダラに出会えるかもと言う期待もあった。ところが昨日報告したように、思わぬ貴重種に出会える幸運に巡り会った。そのために主目的が薄らいでしまった。観察会ではよくあるパターンで、それが楽しみの一つでもあるのだが。
 ツメレンゲというとロックガーデンを構成する園芸種だと思われるが、山の岩や人工物の壁などに自生するベンケイソウ科の多肉植物である。仲間にイワレンゲなどがある。やっと花穂を延ばしだした段階で、花を咲かせているのは僅かだった。リンボクも珍しい桜で、メンバーでも初めて観たと言う方が多かった。れっきとしたバラ科サクラ属で常緑樹というのが、どうやら腑に落ちないようである。別名でカタザクラとも呼ばれる。花はウワミズザクラと同じように穂状につく。谷間の湿り気の多いところを好む。
 ガガイモの実を見付けたので、古事記に記述のあるスクナビコナが乗ってきた舟がこの実であることと、伝説のケサランパサランもこの綿毛であることを知って頂くために、分解して確認して貰った。他にフユザンショの実を味見したり、ヤナギタデの葉を味見したりしながら、五感を使っての観察会を楽しんだ。蓼食う虫も好き好きと言うが、どんな虫だろうと疑問を残しながら。


「秋ざくら 谷間で目立たず 大木に」

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