手作りナイフをオークションで提供

　　　　　　　　　　ススキの根元に密集したナンバンギセル

　　　　　　　　　　　　　サンキライも熟れてきた

　　　　　　　　　　　　　　労働の後の縁側夕食

　今朝やっと宮本輝の超長編小説全9巻の最終巻を読み終えた。彼の父親が72歳で幕を閉じるまでの壮大な物語である。作者が父親と同じ歳になって完結に持ち込ませたのには、彼の思い入れがあったのかも知れない。37年間かけての創作活動だった。
　昨日はひとくらクラブでの活動日で、エドヒガンの苗木を鹿害から守るためのサプリガード付け替えと、お借りしているフェンス内の整備に分れて作業した。たまには汗をかかなければ申し訳ないと、エドヒガン保護作業に回った。作業終了後フェンス園内を覗くと、獣害を全く受けないので、思わぬ植生状態にびっくりすることがある。昨年はサルトリイバラの雌木に驚くほどに実を付けていたし、今年はススキの根元に撒いたナンバンギセルが密集して花を咲かせている。こんな様子はかって見たことがない。自然界ではあり得ない人為的な作為が感じられる。善し悪しは別としてこれが本来の生物の種のあり方かも知れない。
　帰宅してからはセイタカアワダチソウの花蕾の採取に出掛ける。今を逃しては薬効も薄れるかも知れないと言う焦りからである。毎日浴材として楽しんでいるが、効果のほどはまだ確認できていない。今年は栗の出来が良いのかたくさん届けられる。渋皮煮を作るときには、実に傷が付かないように丁寧に鬼皮を剥がさなければならないが、その仕事の担当部長も命じられている。
　それらの仕事も片付けたので、ご苦労様とビール付き鉄板焼きである。となれば縁側夕食がワイルドで良い。渋滞している国道の車を見ながら、暮れゆく秋の景色を楽しむビールは最高である。もちろん肉も焼くのでワインも欠かせない。これからは暮れるのが早いので蝋燭の灯りが欲しくなる。夜空を見上げると星が出て来た。金星だ、いや木星と土星だと譲らない。充実した1日だった。

「ご苦労さん　秋の夕暮れ　ビール締め」