ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

草紅葉と🐟ばばあ

         「ばばあ」と呼ばれる珍魚 タナカゲンゲ


 草紅葉と言えば尾瀬沼を思い出す。ミズバショウで有名なところだが、静かな秋の草紅葉も捨てがたい。至仏山、燧岳などの風景も、つい最近訪れたほど鮮明に残っている。「尾瀬に死す」の長蔵小屋などが、山男ぶっていた青春の思い出に重なるからだろう。
 ここ2~3日は小春日が続き、買い物ついでの散歩もつい足を伸ばしてみたくなる。鹿の水飲み場となっている河川にはイネ科だと思える植物が見事に紅葉している。流れでは鯉が「水温む春」を彷彿させる感じで日光浴を楽しんでいるように見える。野焼きなどもされているので、まるで風景は春霞そのものである。
 地元スーパーで珍しい魚を見付けた。何でも食べてみたいロクはもちろん購入した。流通に乗らない魚だから馴染みがない。ズワイガニ漁の底引き網にたまに掛かる、水深100~150mに生息する深海魚である。スズキ目のタナカゲンゲと言う魚で鳥取・島根では「ばばあ」という地方名で呼ばれている。淡水魚のナマズと海水魚のアンコウを掛け合わせたような風貌をしている。顔が婆ちゃんに似ているからと名付けられたようだが、結構獰猛な顔をしている。
 鍋に美味しいというので、とりあえずはアラを味噌仕立ての鍋にしてみた。身はプリプリで背びれや尾びれはコラーゲンのような食感である。タラのような身なので、片身は昆布締めにしてみた。骨付きの片身は唐揚げと煮付けにしようと取ってある。50センチ以上もあるので食べきれない。不覚にも下ろしている時に指を切ってしまった。幸い爪の部分だったので深手をふさいでくれた。「ばばあ」のたたりかも知れない。


「変わりゆく 山に負けじと 草紅葉」

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