ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

マイクロプラスチック汚染

              漁網に絡まるウミガメ

             餌と間違い食べてしまう

        技術的には処理できても下水料が跳ね上がる

            お口直しにアオモジの花でも


 地球環境「自然学」講座がコロナ禍で休校中だったので、年間20回のカリキュラムを消化するために、3月に入ってリモートで6講座が組まれた。昨日はその5講座目でホテルの会議室を借り切って、リアルタイムのリモート講座が開催された。講師は京都大学 大学院地球環境学堂 准教授 田中周平先生の「琵琶湖・大阪湾における マイクロプラスチック汚染の現況」が演題だった。
 マイクロプラスチック汚染が世界的にも重要課題として注目を集め、地球環境を守るために各国にプラスチック製品の削減を求めている。日本ではペットボトルとレジ袋が汚染の元凶のように捉えられているが、日常消費の全てと言っていいほど石油製品が使われている。氏はマイクロプラスチックから網の目を潜り抜けたナノ・プラスチックの研究に取り組み、可視化できるプラスチックより、顕微鏡でしか確認できない極細プラスチックこそが深刻な汚染を蔓延させていると警鐘されている。
 関係省庁などからはあまり汚染状況を公表しないように釘を刺されているようだが、研究者としての矜恃からコツコツと汚染の実態解明に取り組まれている。琵琶湖の漁業関係者からは「鮎だけは研究対象から外して欲しい」という切実なお願いもあるようだ。目から鱗だったのが化繊衣料が洗濯によって大量のナノプラスチックを放出していると言う研究結果だった。化粧品や歯磨きなどにもプラスチックが含まれているので、垂れ流し状態で海洋汚染が進んでいる。それらのナノプラスチックを体内に取り入れたミジンコが食物連鎖の末、人間に辿り着きガンや難病の引き金になっていると言う、恐ろしい報告だった。我々シニアは我慢できても、未来の孫世帯に汚れた地球をバトンタッチしたくない。
(朝にアップしたのに何故か消えてしまったので、再度のアップになった。😞)
 
「盾のため マスクをするが 矛となり」

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