ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

二輪草(ニリンソウ)

      「植村直己冒険賞」受賞の稲葉香さん

       ヒマラヤトレッキング合間の美容師が草原でカット✄

   かいがいしく面倒を見てくれた香さん(参考画像)


 ニリンソウもスプリング・エフェメラルの仲間だろうかと思うぐらいの遅咲きである。毎年地元で確認できる「春の妖精」だから逢いに行かないことには、不義理をしている気になる。フクジュソウ、ミヤマカタバミ、ショウジョウバカマについで出てくるのがこの娘である。ニリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属とされていたが、最近ではアネモネ属に再分類されている。ギリシャ語でアネモネ属は「風の娘」と呼ばれている。長く伸ばした花茎につく花はたえず風に揺らいでいる。風の娘とは言い得て妙である。二輪の花は川中美幸が歌っているような男女の仲ではなく、実は姉妹なのかも知れない。少し遅れて出てくる妹は、蕾が恥じらっているようにピンク色を帯びている。
 葉や花は山菜として食用になるが、まだ試したことがない。春の妖精は観て愉しむだけにしている。花びらをコーヒーゼリーや寒天寄せに散らす程度なら試してみても良いのかも。花びらと言ったが花弁はなく全て萼片である。
  (☛猛毒のヤマトリカブトと葉が似ているのでくれぐれもご注意を!)
 根茎で拡がり群落を作るが、その根茎を日干し乾燥させたものを煎じて服用するとリウマチに効くらしい。4月5日に2020年度の「植村直己冒険賞」の受賞者が発表されたが、ヒマラヤ・トレッキングの案内をしてくれた千早赤阪村の美容師 稲葉 香さんが受賞された。彼女は18歳でリウマチを発症して、それの克服を目指してヒマラヤ行脚を続けてこられた。過酷な環境に身を置き、半ば修行の境地で挑んでこられた姿勢に頭が下がる。池江璃花子さんの頑張りに通じるものがある。香さんおめでとう!
 
「咲いたかな 思い連れ来る 二輪草」

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