ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

多田銀山へ

             山師が探すヘビノネゴザ

                イタドリ雌花

                イタドリ雄花


 キノコ狩りに出掛けたいとの希望を持っていたが、妻は多田銀山に行ってみたいという。何度も訪問しているので歴女の下見でもあるまいにと思う。多分ウオーキング先として思いついたのだろう。もちろん散歩の延長として考えているのなら異存は無い。
 石見銀山や生野銀山ほど名を知られていないので、観光客が押し寄せると言うほどではない。静かな佇まいの集落が僅かに残り、かって賑わった面影もない。ところが日本各地には大小含めて1千ヵ所ほどある鉱山の中で、国指定遺跡にされた数少ない鉱山の一つである。平安時代から採掘がはじまり、昭和48年の閉山まで銀、銅を産出していたところで、戦国時代に大阪城の台所を賄ったとまで言われている。史実に基づいた史跡保存と言うことなのか、以前あった山中鹿之助一族の墓という案内もなくなっている。間歩の案内板も作り直され、観光客を呼ぶための整備が進んでいる。
 鉱山探しの山師が目を付けたとされる、ヘビノネゴザ群生地がその後どうなっているのかを確認すると、秋の深まりに併せて葉を枯らしはじめている。山師の鉱山探しは春たけなわの頃だろうと、想像を膨らませる。
 植物観察が主目的のロクは、山道でツルリンドウやミズヒキ、ギンミズヒキなどに吸い寄せられる。余り見向きをされないイタドリも雄花に遅れて雌花が目立つようになってきた。途中で松茸の香りがしたので探してみたが、素人ではなかなか探しきれない。土瓶蒸しが頭をかすめたが、あえなくうたかたと消えてしまった。


「松茸の 匂いはすれど 姿なし」

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