ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

赤と黒

         生食では酸っぱいコバノガマズミ(果実酒用)

            鳥を呼ぶ最たる戦略のクサギ

            山で見付けると嬉しいナツハゼ


 「赤と黒」などというタイトルにすると、かって読んだスタンダールの世界かなと勘違いされることだろう。たしか高校生の頃に、これは読んでおかなければと言う義務感に似た読書だった気がする。ストーリーすら覚えていない、ていたらく振りを反省している。どちらかと言えば映画で観た文学作品群は印象に残っているのだが、それ以外は主人公の名前さえ出てこない。そう言えばスコッチウイスキーにも「赤と黒」があったな。
 今回のテーマは小説や酒の世界ではなく、好きな分野の「木の実」の紹介である。木の実は大別して赤実と黒実が多いように思う。たまに紫や紺や茶色まである。鳥の目から見れば赤の方が目立つが、どうやら黒い実の方が好きなようである。植物たちは鳥たちに種を運んで貰うために、おびき寄せる戦略に余念が無いようだ。目立たない実に鳥の目を惹き付けるために、自分で周りを装い「ここに実があるよ!」と知らせている。よく目に付くはずの赤い実にしても、葉の緑との2色効果を利用している。クマミズキなどは果柄を紅く染め、実の在処を知らしめている。クサギの実などは萼の赤さを纏い目立っている。
 鳥たちに先を越されないように、ロクも食べられる実を探しながら散策を楽しんでいる。赤い実は食べられた後なので、黒い実を頂いている。


「秋の実は 鳥と採り合い せめぎあい」

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