ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

扉の木(トベラ)

                トベラの雌木

                 初日の出

             2日目の朝焼けとご来光


 内陸部でトベラを見られるのは公園などに植栽されているものが多い。たまに六甲山系のハイキング途中などで自生しているのに出くわすぐらいだ。ところが沿岸部に行くと海に面した斜面などでよく見受けられる。
 御神酒もそこそこに、早めに朝食を切り上げて行動開始である。宿で頂いた赤穂御崎散策マップを頼りにくまなく歩くことにする。風もなく穏やかな日差しを浴びながら、海岸沿いの遊歩道を歩く。斜面にトベラの雌木が実を弾かせて小鳥の来訪を待っているようだ。赤い種は粘着性があるのでなかなか落ちない。あくまでも小鳥に運んでもらって勢力範囲を広げる作戦のようだ。自然工作に使ったことがあるので、種を剥がすのに難儀した経験を思い出す。三裂した実の殻を動物の耳にしたり、キティちゃんのリボンに使った。
 トベラは江戸時代には「扉木」と表記され、除夜にこの木を差しておけば来年の厄鬼を防ぐと信じられていた。そこから扉の木と言われ、それが次第に転化してトベラになったらしい。古くから悪鬼を除く行事に用いられてきたようだが、今でも伝わっているのかを検証してみたいと、新年早々から好奇心も膨らませているロクである。


「除夜の木で 二日続きの ご来光」

×

非ログインユーザーとして返信する