里山の条件
整備活動中
薪炭用クヌギ伐採中
チョコレートが届いたよ!
大阪府と兵庫県の入り交じる北摂地域一帯が日本一の「里地里山」だと言われている。大きな要因は、二次林など地域の生活に切っても切れない自然環境が残っている点が上げられる。残っているというのは今なお活用されていると言う意味である。
茶の湯に欠かせない「菊炭」池田炭は能勢で作られている。自然保全活動をされているボランティアさんによる炭作りも各地で継承されている。寒冷地という特色を生かして寒天なども一部地域で作られている。米作りや農薬に頼らない酒米作りなどの田園風景、そんな環境が生物多様性の土壌になっている。
ひとくらクラブというサークルは「里山に伝承されてきた文化」を後世に伝えたいとのテーマで活動され、色々と取り組まれてきた。しめ縄作り、椿油絞り、柿渋を使った一閑張り、竹細工などの伝承と、キノコや水辺の生き物、昆虫、野鳥などの観察会など様々である。ところがコロナが伝承活動すら奪ってしまった。やむなく公園からお借りしているエリアの整備活動でコロナ明けを待っている状態である。管理園内にはまだ春の兆しも見えなかった。パイオニア植物として繁茂したタラノキを切り分けて、芽吹き観察とタラの芽栽培をしてみようと言うことになった。旨く栽培できたら絞った椿油で天ぷらにしようと美味しい話で昨日の活動が終わった。
地元能勢でクヌギ林から薪炭用の材を切り出しているのに運良く出会えた。鹿に食べられない高さで萌芽出来るように伐採されている。これが台場クヌギになる。7~10年周期で刈り取られるのだろう。周辺の山々がパッチワーク状になっているのも「里地里山」が活きている証である。
「青空の 枯れ木も山の 色付けに」