ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

馬酔木(アセビ)半分

            5人目の友チョコは手作りクッキー


 鹿の不嗜好植物の代表格であるアセビがスズラン状の可愛い花を咲かせ出した。通常花期は3月初旬から4月中旬になっているのだが、ひと月も早く咲き出したことになる。山を歩いていても真冬から蕾をつけているのを見かけるので、特に今年は開花が早いと言うことではなさそうである。ツツジ科アセビは日本固有種で万葉集に詠まれるぐらい、古くから人々と共に在った。農作物の殺虫剤として活用されてきた。こんな毒植物なのに花言葉が「あなたと二人で旅をしよう」だって。心中をイメージしているのかな?
 アセビの木全てが毒性分を持っているので、流石のシカもアセビには手(口)を出さない。漢字表記では「馬が酔う木」とされているが、「馬」も「鹿」も酔っぱらったように足を取られる。そこから「馬鹿」という言葉が生まれたのだろうか?シカは食べるものが少なくなると、毒成分を持つ植物でも食べらるように体内の消化酵素を高めるように進化する。一方食べられる方の植物も、シカに食べられてはならじとより毒性分を増すようである。奈良のイラクサなどは他のものより数段痛くなっているらしい。
 早春の観察会でアセビを見つけたら、皆さんに「まだ花は満開状態ではありませんね。この時期のアセビを称して『アセビ半分』と言うのです」一応笑いを取るのですが、判らない方もおられて、馬と鹿が頭をよぎるいっときの遊び半分、ちゃんちゃん!


「山道の 息継ぎ処と 馬酔木咲き」

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