多田銀銅山へ
ルリビタキ♀
ルリビタキ♂(友から送られた画像拝借)
暦の上では春なのに何時までも冬が居座っている。「余寒」などというレベルではなく「この冬一番の寒さ」という日々が続き、3月の声を聞かないことには春がやってこない「予感」さえしている今日この頃である。
終日粉雪が舞う寒さだったが、緩やか歩きの「3木会」は新しいメンバーも加わり、長らくご無沙汰していた多田銀銅山コースを歩いてきた。殆ど平地歩きで2カ所ほどの登りもストックを頼らずに歩くことが出来る。ロクなどは町内歩き用のくたびれたスニーカーで間に合わせるほどの楽ちんコースである。
先日図書室で借りた「となりの地衣類」盛口 満著がえらく気に入ったので、今回の歩きでは「地衣」観察をしてみたいとルーペ持参で望んだ。ところが妻が遅れる仲間のサポート役を引き受けることになったので、やむなく道案内をすることになり、立ち止まってルーペで樹皮模様を覗くゆとりがなくなってしまった。スタート時にスーパーに植栽されている樹木の地衣類を少し覗き込み、あまりの綺麗さを何人かと共有出来たのが地衣観察の第一歩だった。顕微鏡写真が撮れるデジカメを手に入れたくなり始めている。
今回の歩きでの収穫は鉱山脇の流れにルリビタキの雌を発見出来たことである。1月の箕面滝道で雌を見かけているので、図鑑のお世話になることなく同定することが出来た。ただ雄でも2年目までの幼鳥は瑠璃色になっていないので、雌と見間違いすることのあるらしい。それでも繁殖できる能力が備わっているので、同じ色のルリビタキが2羽いるからといって同性とは限らない。
「冬らしく 目立たずチチッと 雌の鳥」