石水母(イシクラゲ)
水分の含み状態で様々な様子のイシクラゲ
如何にも地衣らしい
これも地衣
ロープにも地衣が
今までは目にも止めなかった生物体であるが、散歩途中の妻から「この海藻みたいに見える物体は何?」と聞かれた。誰かに教えてもらった気がするが、興味外だったので直ぐに忘れてしまっていた。たまたま冬ごもりの対象物として手に取った地衣類や菌類の本に、イシクラゲが掲載されていたので、近場で観察できる相手として調べてみることにした。
マニアックな話まで深入りしないが、イシクラゲは陸生の藍藻の1種らしい。見てくれからしても海苔っぽい。乾燥時は干からびた状態だが、雨が降るとぶよぶよのワカメ状になる。古来から食用にされてきたと言うのが驚きである。その名残か地方名がたくさんあり、イワキクラゲ(岩木)、キブネノリ(貴船)、カモガワノリ(鴨川)、シラカワノリ(白川)、アネガワクラゲ(姉川)などと呼ばれて食べられてきたことを伺うことが出来る。
何でも試してみたいロクは俄然試食したくなってきた。一歩外へ出ると見つかるイシクラゲだが、犬の散歩道にもなっているので、ワンちゃんが来ない所で採取したい。もちろん試食後はブログアップするつもりだ。
時折雪が流れてくる寒い日だったが、ルーペ片手でご近所歩きをしてきた。ウメノキゴケなどは直ぐに見つかるが、違う種類の地衣たちを撮ってみたい。帰宅してパソコンに取り込んだ写真を見るが、何の変哲もない平板な画像になっている。陸の珊瑚と言われるような写真を撮りたい。小遣いで顕微鏡機能付きのデジカメが買えるだろうか?
「酢の物か 鍋に入れよか 石水母」