菜畑
雰囲気的には白菜ぽい菜の花
貴州省の菜畑
最近のブログ内容を振り返ると画像紹介に色彩が欠けている。コロナ自粛と寒さで町外へ出掛けていない所為だろう。せめて歩いて行ける範囲内に公園でもあれば、園芸種でも我慢するから訪ねたいところだが、能勢の町内には公園もない。この冬一番(暦の上では春)という寒さの中、北風に逆らって歩いてきた。
いったん開きかけた「星の瞳」はあまりの寒さに、開こうか閉じようかと思案顔で地面にへばりついている。ヤブツバキも蕾のままで、暖かくなるのを今か今かと待っているようだ。辛うじて菜畑で菜の花が咲き出したのに、春の近さを感じることが出来た。
鹿よけネットの外から覗いただけだから、何の野菜だったかまでは確認しなかった。黄色い花だから白菜だったかもしれない。同じアブラナ科の大根や蕪だと白い花だから。基本的に菜の花と言えば野菜類の黄色い花を指し、春の味覚としておひたしや和え物として食される。蕗の薹が出るまでに味覚から春を感じさせてくれるのは菜の花であろう。お雛さん飾りには桃の花と並んで欠かせない。あまりにも有名な与謝蕪村「菜の花や 月は東に 日は西に」というのがあった。菜の花を訪ねて中国の少数民族を訪ねたことまで思い出す。
菜の花というのは総称で、花菜(はなな)・菜花(なばな)・菜種(なたね)など各種ある。曾ては菜種油を取る「油菜(あぶらな)」を菜の花と呼んでいた。鉄道駅で大阪と奈良の県境に「菜畑」というところがあり、昔は油を取るために栽培していたエリアかもしれないとの想像をかき立てる。最近スーパーで「菜の花」として並んでいるのは外来種のセイヨウアブラナだろう。
「菜の花も 開いて良いのか 遠慮がち」