ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

野漆(ノウルシ)


 気の早い話だがサークル「トンボのメガネ」5月例会訪問先に高槻市の「鵜殿」を計画している。その下見をしてきた。ここのヨシ原で採れるヨシが雅楽の楽器「篳篥(ひちりき)」の「蘆舌(ろぜつ)」として良質な材料だとされている。ところが鵜殿のヨシ原に高速道路の橋脚を建設する計画が持ち上がり、古来から日本の伝統文化を支え、淀川の水質浄化からも重要な役割を果たしてきたヨシ原を守ろう!と言う気運が一気に盛り上がった。何処で妥協点につながったのかは把握していないが、建設工事は進んでいる。
 今年は高槻の冬の風物詩と言われていたヨシ原焼きが3年振りに実施された。果たして5月に観察会として使えるのかの確認をしておかなければならない。ヨシ原は見事なほど焼き尽くされている。以前訪れたコースを判別できないほどの焼き野原になっている。此処には貴重植物が育つのだが、それが何処だったか探し出せなかった。
 ヨシの焼け跡にはしたたかな植物たちが芽吹き始めている。絶滅危惧種Ⅱ類にランクされているノウルシがここでは繁茂している。まだ出始めたばかりだからネコノメソウのような雰囲気を出していない。手折ると乳液が出てそれに触れるとかぶれるので「野のうるし」と名付けられた。ウルシ科ではなくトウダイグサ科で全草が毒性分を保つ薬草でもある。


「末黒野を 照らす命の 花が咲き」

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