山瑠璃草(ヤマルリソウ)
薄水色のヤマルリソウ
ミヤマハコベ
サークルの下見は基本的には毎回続けている。月に2回の例会をこなしているので、それに見合う下見回数になる。それだけでは来年度の計画を作れないので、新たな訪問先を求めての下見もしなければならない。仲間からは「大変ですね!」と言ってもらえるが、本番とは違った発見が出来る。だから人が言うほど苦にならない。季節は刻々と進んでいくので下見の時に見つけた花が、本番の時には咲いていなかったりする。もちろんその逆もあり、もう少しすれば咲いてくれるだろうとの期待も持たしてくれる。
何度も訪れている訪問地だと、多年草や木本類の在処は記憶に残っている。ヤマルリソウもその一つだ。ムラサキ科ルリソウ属で日本固有種というのが嬉しい。見つけた個体群は淡水色で、名前ほどの瑠璃色にはなっていなかった。たまにピンク色を見かけることもあるがこれは咲き始めの若い花。いずれにしても山の崖側の急斜面で見つけると嬉しくなる草花である。
ミヤマハコベも可愛い花で、深山を冠しているがそれほど山奥に入らなくても見つけることが出来る。低山の渓流畔あたりに生育する多年草である。ナデシコ科ハコベ属で近縁種にサワハコベやコハコベと言うのがあるが、まだ同定出来るまでに観察していない。
「深山にも 春が来たよと 白き花」