ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

木通(アケビ)・ 山吹(ヤマブキ)

                 アケビ雄花

                 アケビ雌花

                 雄花と雌花

               崖を彩るヤマブキ


 桜が終わり新緑の季節になるとアケビの花が目立つ。通常のアケビは5枚の葉を持つものを注す。他にミツバアケビや、それとの交雑種と見なされているゴヨウアケビというのがある。いずれも秋にはバナナか芋のような形の実を付ける。見つけたら蔓を引っ張って採取する。山道を種を飛ばしながら歩くので、アケビとしては子孫繁栄の協力に感謝していることだろう。野趣豊かな山の恵みだが、木質化した蔓には利尿や肝炎の薬効もあるらしい。新芽は山菜として利用され、果実皮も利用できるのだがまだ試したことはない。
 雄花と雌花が美しいのはアケビで、ミツバアケビやゴヨウアケビの暗紫花は足下にも及ばない。ただ観察会では3種の違いを見比べて頂くのが定番になっている。ツル細工で一番適しているのはミツバアケビだと言うから、おろそかにはできない。
 山の崖には自生のヤマブキもよく目立つ。太田道灌にまつわる「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき」は八重のヤマブキを詠んだものだが、万葉の時代に遡る古典園芸種がタイムスリップさせてくれる。
 アケビと同じよう利尿作用もあるが、切り傷の民間薬としても使われてきたらしい。薄暗い崖に5弁の鮮やかな黄色が垂れ下がっている。園芸種の八重より一重の方が趣がある。


「山吹の 山道照らす 役目かな」

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