ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

似たもの同士 木本類

             イチゴの花に似るカマツカ

            概ね花の数が多いコバノガマズミ


 4月の初めに草本シソ科植物のヒメオドリコソウとホトケノザを「似たもの同士」として紹介したのは記憶に新しい。今回はその木本バージョンとして採り上げてみたいのがコバノガマズミとカマツカである。どちらも林内に自生しているので、意識して観ないと同じ種類の花だと見過ごしてしまう。
 ガマズミは葉も大きいのでカマツカと間違うこともないのだが、小葉となる雰囲気的に似通ってくる。見分け方の大きな特徴は、カマツカはバラ科だから花の作りを観ると一目瞭然になる。イチゴの花を小さくしたのを枝先に10~20個ぐらい付けている。漢字表記で「鎌柄」とされているように、材は強く鎌の柄に使われたのが名前の由来になっている。牛の鼻輪にも使われたのでウシコロシの別名を持つ。秋に熟れた実は甘い。材も各種用途に使われているし、樹皮は草木染めとして使われてきた。
 一方、コバノガマズミはスイカズラ科でカマツカと同じような使われ方をしてきた。「ガマ」は鍬の柄に使っていたのと、赤い実を染料に使ったので「染め」が転嫁して「ズミ」になりガマズミとなった。カマツカよりもたくさんの小花を付けるので、その雰囲気だけで違いを判断している。疲労回復や利尿に薬効がある薬用酒がつくられる。滋養強壮にも効果があるらしいが、果実酒を作っても飲み忘れてしまうので、我が家では不評である。美容効果があると言えばまた興味を持ってもらえるのだが。口の悪いロクは「もう手遅れだ!」と言ってしまうのが災いしているのかもしれない。


「林内は 初夏を思わす 白き花」

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