ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

栴檀(センダン)蕾と山帰来(サンキライ)


 先日、工作材料としてのセンダンを採取しに行ったが、皆さんは「栴檀は双葉より芳し」という言葉をご存知で、繁茂しているセンダンの事だと思っておられた。圧倒的に勘違いされておられる方が多いようだ。香木として珍重されてきたのはビャクダン科の栴檀のことである。漢字表記まで同じだから紛らわしい。
 工作材料として幼木ばかりを採取したが、センダンは成長が早く20メートルほどにもなる落葉高木である。冬にたくさんの淡黄色の実が残っているのを見かけるが、初夏に咲く花は葉が茂っているのと、高木ゆえに気づかず通り過ぎてしまう。淡紫色の可愛い小花をたくさん付けてくれる。箕面滝道にあるセンダンが花を落とす頃になって、皆さんが見上げてその存在を知るほどの高木である。「香木」ではなく「高木」だった。公園などに植栽しているセンダンの花にはアオスジアゲハが蜜を吸いに来る。
 遊歩道を歩けば気づかない花だが、帰り道に利用した車道から見下ろすと、開花前の蕾を確認することが出来た。花が咲き出したら香りを楽しみたいと思っている。実や樹皮には薬効があるのでわざわざ植栽されている。民間薬としては生の実をすりつぶして、ひび、あかぎれ、しもやけの患部に塗布すれば良いとのこと。
 サルトリイバラの実も目立つようになってきた。こちらも山菜や薬用として活用されている。葉を柏餅の代わりに使われる地域もある。赤い実はリース材料として一級品だろう。なぜか別名の「山帰来」に惹かれるのは、愛唱していた歌詞に出てきたからだろう。♫ 山帰来の実が熟れて~・・・父さん早く帰っておいで~裏山にほら雪が降る~♫


「開花前 栴檀見下ろし 悦に入り」

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