八丁蜻蛉(ハッチョウトンボ)
観察対象の事前説明
遠くに見えるトキソウ
昨年7月にサークルで宝塚市の丸山湿原を訪ねて何種類かの湿原植物を観察してきた。季節を違えれば湿原内の貴重植物に出会えるかもしれないと、1ヶ月あまり早めて再度の訪問を試みた。予め観察したい植物の画像を用意して48の瞳で探してもらう。因みに観察したい植物はカキラン、トキソウ、オオバトンボソウ、コバノトンボソウ、イシモチソウ、モウセンゴケ、イヌノヒゲ類とハッチョウトンボを是非観てみたかった。
湿原にたどり着くまでの道中で幸先良くオオバトンボソウの株を幾つか見付けた。でも花を咲かせるまでには至らない成長過程だった。湿原にさしかかるとピンクの花が遠くに見える。トキソウに違いないが木道からはかなり離れている。朱鷺色と言われる花を近くで観察出来ないのが心残りだ。
昼食後はモウセンゴケが生えるエリアで観察していると、夢にまで見た日本一小さなトンボ、ハッチョウトンボの雄が近くを飛び回っている。立ち止まって観察していると、トンボも安心したのか羽を休めてくれる。雌もいたらしいが目で追うことが出来なかった。まだ仲間からの写真も届いていない。能勢の地黄湿地にもハッチョウトンボが復活したとの報道があったが、あいにく観察会で観ることが出来なかったことを思い出す。ロクとしては生まれて初めてのご対面である。1円玉にすっぽり収まるトンボって感覚的にはアブのサイズだった。24人の参加者に喜んで頂けたのが何よりである。
「小さくて 何処に居られる 夏蜻蛉」