ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

笹百合(ササユリ)

             ねんてん先生の俳句教室


 今年は奈良のササユリ神事とサークルの例会日が重なるという幸運に恵まれたので、早々年間計画に組み込んでおいた。ところがまだコロナが収束していないと言うことで、一般公開は出来ないと言うことを知らされた。それが今月の17日の例会日である。急遽訪問先を変更しなければならない。ササユリと言えば宝塚市の「西谷の森公園」が思い浮かんだが、昨年も訪問しているので新鮮味がない。そこで有るか無いか判らないが、他を訪ねることにした。例会後に報告できることを願っている。
 それほどまでにササユリは訪ねてみたい植物の一つになっている。というもの自生地が年々少なくなっているからである。最大の要因はシカが捕食してしまうからだろう。あと考えられるのは心ない人の盗掘である。茶花として人気があるが、栽培されたものが使われている。花を手折るだけなら最大限許されても、根こそぎ持ち帰るのは許されない。持ち帰ったところで決して根付かない。条件さえ整えば、種を植えて7年で花を咲かせてくれる。気長に待たなければならないササユリである。特に婦人病の薬効が顕著らしい。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人のたとえに使われてきたのは、これらが全て婦人病の薬草であったとのこと。
 そんなササユリが能勢にはまだ自生している。昨年見付けた株は直ぐに盗掘されてしまったが、今年教えてもらった自生地は、シカも入りづらい人家の法面で、何株かが人知れずに咲いている。ササユリだけはシカにも内緒で愛でたい往年の「さゆりすと」である。


「法面で けなげに生きし 笹百合の」

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