また冬や~
スイカズラ(忍冬)の果実と蔓先の葉
知人から送られた野鳥カレンダー原稿を印刷
ここ数日間は春を感じさせてくれる陽気で推移してくれたが、昨日も午後辺りから冬型気圧配置に入れ替わり、再び冬に舵を取りはじめたようだ。と言っても以前のような厳寒と云うほどではないだろう。季節は着実に春に向かっている。ただ年老いた身体が急激な気温の変化について行けないだけである。特にコロナ罹患以降寒さに弱くなってしまった。
山本一力の「ジョン・マン」が面白く、ベッドから出るのを「もう少し、もう少し」と足を引っ張る。全7巻構成の長編小説だが、既に4巻まで読み終えて、5~6巻を図書室まで借りに出掛けた。今にも雨の降り出しそうな曇り空で、北西の風が冷たい。
道中でスイカズラの蔓が目についたので、蔓をたぐり寄せると果実を結構付けていた。確か薬効があったはずだと味見してみる。何でも口に入れないと納得できない癖は、今も抜け切れていない。余り美味しくもないので、種を飛ばす要領で吐き出した。その時は頭が観察バージョンに入っているので、すっかりマスクをしていることに気がつかなかった。想像通りマスク内に残骸が残った。一つの事に集中すると後先が見えないと言うお粗末さ。
スイカズラを漢字表記すると「吸葛」とも書くが、一般的に知られているのは「忍冬」の方だろう。冬でも茎の先の葉が枯れずに残っているところからの命名である。まるで「おしん」のような名前を付けられた。あとしばらく続く冬を耐え忍ばなければならない。
「忍冬を 師匠としたき 強かさ」