ありなしの道コース
鮮明ではないがアオバズク♂?
ありなしピーク366m
ニイニイゼミと抜け殻
樹液を求めて
雨の所為で2度も延期になった低山会ハイキングがやっと催行されることになった。低山会の例会日とはなかなか日程が合わずに、今年は3度目の参加というほどご無沙汰している。集合地点では「お久し振りです」の挨拶で潜り込ませて頂く。
山歩きから遠ざかっているので、着いて行けるか心配である。コースを聞くと何度も尋ねた野間の大ケヤキからエドヒガンの桜の森を経由して、黒川集落に至る里山コースである。前半コースは熟知しているので、随分と気持ちが楽になる。3週間の休肝で体重を下げたのが、歩きを後押ししてくれるだろう。
野間の大ケヤキは天然記念物に指定されているが、毎年この時期にはアオバズクが営巣するのでバーダーたちが集まってくる。運良くオスが小枝に止まっているのを教えて頂き、デジカメで証拠写真が撮れた。幼鳥は未だ姿を見せていないが、たぶんオスだろうアオバズクが見張っていた。ハイキング前の幸先の良いスタートになった。
「ありなしの道」と言うネーミングは、むかし「蟻無宮」という神社があり、その境内にケヤキも植わっていて、その一帯を「ありなし」と呼んでいたとの伝説が残る。今は小さな祠が残るだけだが。
コース途中ではニイニイゼミに出会えたり、泥を纏った特徴的な脱け殻を見付けたり、カナブン集団が樹液に群がっていたりと、たくさんの自然観察が出来た。低山会グループは教職関係者が多いので、必ず自然や歴史に目を向けさせてくれる。ゴール地点は明治時代から現存する学校で、今は公民館として使われている。質の高い里山歩きになった。
「登山道 羽根を乾かす 蝉一つ」