ケイオウザクラの開花

　　　　　　　　　　　　　花壇のロゼットは何だろう？

　　　　　　　救援会のイベントチラシを作成

　曾ては桃源郷とも言われた奈良県の｢平群｣に度々訪れていた。サークルメンバーがそこを拠点に活動されていたので､何時も案内役をお願いしていた。ところが桃源郷の山側の一帯がメガソーラ業者の手に渡り、山を伐採して危険な設置工事が進められ出した。周辺住民は工事の差し止めを求めて裁判に訴えている。裁判の進捗状況まで把握できていないが、サークルの訪問先から遠ざかってきたのは致し方ない事情である。もちろん我がサークルメンバー有志は運動支援のために､気持ちだけの支援金を届けたのは言うまでもない。
　平群の仲間から2度に亘ってケイオウザクラの枝を頂いて帰った。その内の1本が植木鉢に根付き､昨年から花を咲かせてくれるようになった。今年は苗木も成長して沢山の蕾を付けている。開花を心待ちしていたが、一昨日一輪が咲いてくれた。昨日には開花宣言の５輪に達するだろうと期待していたが､再びの冬型気圧配置に､開花を待つ蕾も恐れを成してしまった。別に気象庁ではないのだから、一輪と開花寸前の蕾で開花宣言とする。暖かくなれば一気に咲き出してくれるだろう。その時にはベランダで花見の宴と洒落込みたい。
　ケイオウザクラだが、ルーツは久留米市の良永啓太郎さんが、シナミザクラ（サクランボ桜）を台木にして、コヒガンを接ぎ木して咲かせた品種である。その実生苗を選抜して作った品種に｢啓翁桜｣と命名された。切り枝として｢東海桜｣や｢岳南桜｣などの名を付けて販売されている。ケイオウザクラの名を残すのが作者に対する礼儀だと思うのだが。その点ソメイヨシノは今なお名前が受け継がれている。こちらの開花宣言も間もなくだろう。

「染井より　一足お先に　啓翁が」