藤袴
前座を務めるヒョウモン蝶
ヒヨドリバナ属に分類が変わったフジバカマ
棚田に植えられている自生種フジバカマ
秋の七草フジバカマを京都保津川の水尾集落に訪ねました。この集落は柚子の産地で、柚子風呂と鶏鍋が有名で、現役の頃には何度も訪れました。また愛宕山登山のコースにもなっているのでハイカーにはお馴染みの集落です。フジバカマは古くに中国から帰化して、万葉集で秋の七草として詠まれて来ました。刈り取って生乾きの時に桜餅の様な芳香を放つようです。平安時代の女性はその香りを楽しんだ様で、洗髪の際にフジバカマの干し草を水に入れて香りを移したようです。そのフジバカマも自生で見られなくなってきました。水尾のフジバカマは自生種を畑で育てて、最盛期に一般公開されています。
一般公開の目的は花を見せるためではなく、9月下旬から10月上旬にかけて旅をする蝶で有名なアサギマダラが吸蜜に訪れるのです。その群舞を観て貰うためのイベントとして一般公開されます。トンボのメガネでもその時期に訪れたいとの思いで、昨日は下見で行って来ました。ナミアゲハやツマグロヒョウモンなどの蝶が来ていましたが、アサギマダラはまだ旅の途中で姿を観ることは出来ませんでした。
「蝶の居て 映える花あり 藤袴」