6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

利根花鑢

         広い葉が栄養葉で棒立ちしているのが胞子葉

            こちらも絶滅危惧種のノウルシ


 先日、鵜殿観察会で名前だけ紹介したトネハナヤスリです。調べると日本固有種で地域限定の貴重種です。名前に利根を冠していますが、まさに利根水系と淀川水系の葦原に生息します。しかも葦原を焼いた後に出て来て、葦の成長と共に姿を消してしまいます。期間は4~6月までの儚い命です。シダ類のスプリング・エフェメラルと言ったところでしょうか。環境省絶滅危惧Ⅱ類に登録され、人の手が入らないと絶滅してしまいます。昔は群落を作っていたので、人々はトネハナヤスリを食用として利用していました。
 鵜殿では河川改修工事で水位が下がり、葦原が干上がり激減しました。葦が水の浄化に欠かせないという事で、新たに水路を作り、ポンプアップした水を流しこんで、何とか葦原再生につなげています。毎年葦原焼をして繁茂する外来植物や、ツル植物を駆除しています。そんな努力で葦原と共生する絶滅危惧種のトネハナヤスリが細々と命を繋いでいます。人の手で壊された自然を、長い年月を掛けて人の手で復元しています。


「葦原に 負けじと芽ぐむ 花やすり」