ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

雪起し

             八重咲きのクリスマスローズ


 クリスマスローズの和名を「雪起し」とか「冬牡丹」などと名付け、日本に定着して来たようだ。うつむき加減の花姿が日本人の心情にあったのか庭園などに植栽されている。愛好家も多く、珍しいものが出来ると高値で取引されているようだ。このムラゴンにもクリロー愛好家の方が拘りの花を紹介しておられたが、最近は見られなくなってしまった。
 ヨーロッパ原産で日本には明治元年に渡来して来た。イギリスなど冬咲きのものをクリスマスローズと呼ぶが、ギリシャやトルコ産の春咲きの品種も同じように呼ばれている。キンポウゲ科でジキタリスと同じ病理作用を持ち強心薬として使われるが、毒成分を持つので一般では使用できない。ヨーロッパでは紀元前1400年には既に精神病薬として使われていた様である。
 植物園にも各種のクリスマスローズが植栽されるようになったが、我々は花の造りに興味をそそられる。花びらに見えているのは萼片で、花びらは退化して蜜袋になっている。それを失敬して口に入れると甘い蜜の味がする。蜜までは毒性分も含んでいないと思うが、試食は自己責任で!と注意を促す。次回の観察会は植物園にしているので、密かな吸蜜の楽しみがある。


「ひた向きに どっこい耐えて 雪起し」

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