染井吉野(ソメイヨシノ)
幹(枝)から直接花を咲かすソメイヨシノ
オオシマザクラ(ソメイヨシノの片親)
サクラの開花情報が届きましたが、大阪のてっぺん能勢ではまだ蕾が膨らんできたというところです。都会に近付くにつれて開花し出したのを観られるようになって来ました。間もなく旅に出るので、満開のソメイヨシノを紹介出来ないのが残念です。
観察会で皆さんにソメイヨシノの特徴をお伝えしています。殆どの幹が捩れています。それだけでソメイヨシノだと判ります。幹と言っていますが植物学的には肥大化した枝なのです。ソメイヨシノは結実しないために、接ぎ木で育てます。いわゆる全てが同じクローン枝なのです。原木から切り取った枝を育てているのです。それが大きくなったと言うだけです。
そんなことを念頭に観察していると、花が直接幹(枝)から出ているのを良く見かけます。幹ではなく枝だからそんな現象が観られるのです。昨日紹介したエドヒガンは長寿桜ですが、ソメイヨシノの寿命は60年位と云われています。最近の調査ではもう少し長生きする様です。でも短命だから余計に待ち焦がれる花なのでしょう。大好きな桜です。
「花冷えに 元号令和も くしゃみして」