ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

菊芋(キクイモ)

            茎の上部は互生になっている

             花を咲かすまでの茎は対生


 繁殖力旺盛なキクイモが咲き出して来た。花壇に芋を投げ入れたのが間違いだった。多年草で芋(根塊)をたくさんつけるので見る間に拡がる。気がつけば引き抜いて来たが、今年は芋を掘り出そうと放置しておいた。
 キクイモは北米原産でイギリス公使オールコットが江戸時代後期に持ち込み、栽培されたとの記録がある。戦時中や戦後の食糧難の頃には芋を食料として利用していたらしい。その後忘れられていたが、最近の健康志向で再び見直されて、糖尿病や肥満予防のために利用されるようになり、道の駅やスーパーなどで目にするようになってきた。キクイモの果糖はブドウ糖ではないので摂取しても血糖値が上がらない。アルコールの原料や飼料としても利用されている。今年は我が家のキクイモを食べ尽くしてやるぞ!
 キク科でヒマワリ属だから、まさに小型のヒマワリの様な花を咲かせる。ヒマワリの時にも「対生か互生かどっちやねん?」と紹介したが、キクイモも初めは葉っぱが対生で、花を咲かすようになると上部の方が互生に変化する。花茎は葉液から伸びるので、花を咲かす段階では互い違いに咲かせる方が、お互いの邪魔にならないという戦略だと思う。こんなところにも植物の進化を観察できる。


「菊冠す 花咲く今朝は 処暑なり」

×

非ログインユーザーとして返信する