ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

咱夫藍(サフラン)


 箕面から能勢に住まいを変えて間もない頃、農家の一角にサフランが咲いているのを見かけたことがある。その時、お聞きすると昔お爺さんが栽培して、乾燥したものを出荷されていたと伺った。過っては能勢の農家でも栽培されていたようで、日本では大分と長野で栽培を続けている。重量単位では世界で最も高価なスパイスと云われている。当時は生薬として利用されていたのか、すでに食品の色付け用として使われていたのかまでは定かではない。そのサフランが同じ農家に僅かだが咲き残っている。凄い生命力が感じられ嬉しくなってくる。サフラン栽培で甘い蜜を吸われたのか、苦労されたのかなど農家の営みなどに想いは続く。
 古代エジプト・ギリシャ時代からヨーロッパで既に使われていた、との記述がパピルスに記録されているらしい。濃紅の花柱(めしべ)を採取して一気に乾燥させたものを生薬でサフランといい、採取したものを湯のみに入れ、熱湯を注いでお茶の様にして飲むと、風邪気味の時には効果があるとのこと。女性の血の道の妙薬で、ヒステリーや眠られない時などに熱湯を注いで服用すると落ち着くようだ。サフラン酒にしても良いようだが、そん高価なものは栽培しなければ手に入らない。花を愛でるだけに留めておきたい。


「サフランや 秋の夜長も 早寝癖」

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