ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

匠の技

             大阪城の継ぎ手が判る映像

        展示されている継ぎ手摸形

             大手門控柱補修個所の継ぎ手


 新神戸駅前にリニューアルオープンされた竹中工務店の、大工道具博物館には木組みの技の数々が展示され、先人の知恵に驚かされる。大阪城大手門控柱を補修した際の継ぎ手の工法が長い間謎に包まれていた。1983年にX線撮影により内部構造が明らかになり、石濱さんと言う大工さんが手がけた事も判った。その木組み模型が竹中大工館に展示されていたので、ためつすがめつ眺めた。でもロクの好奇心はそこでとどまらない。大阪城まで再確認に出かけた。
 と言うのは少しオーバーな表現である。ねんてん先生の俳句教室の会館が大阪城に近いということもあり、せっかくの機会だからと寄り道して来ただけである。以前に知り合いが大阪城の案内ボランティアをしていたので、その時すでに補修個所の説明を受けていた。常識的には柱は上からを継ぎ足すものだが、それだと屋根など上部構造を取り払わなければならない大工事になる。少し屋根を持ちあげるだけで、横からはめ込めれたらと考えだされたのが匠のアイデアである。
 日本は西洋と異なり木の文化である。その風土と知恵が文化財としての建造物に数多く残されている。最近の建築様式は様変わりして、大工の棟梁も必要で無くなった。殆どが工場で機械加工され、現場では組み立てるだけになってしまった。辛うじて宮大工に匠の技が伝承されている。


「幕引きは 許さぬ民の 冬の陣」

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