巨楠など
樹齢千年の巨楠など
垂乳根を持つ大銀杏
実を付けた針葉樹ナギ
絶滅危惧種デンジソウ(田字草)
残り紅葉
平野郷は戦火を免れたので、歴史的建造物の敷地内には、大阪府の天然記念物や保存樹に指定される立派なクスノキなどが残っている。それらを訪ね歩くもの楽しみの一つである。メンバーはもともとシニア自然大学校で学んだ仲間たちなので、巨樹を目にすると素通り出来なくなり、近寄って樹皮に触れながら息吹を感じたり、パワーを頂いているように見受けられる。樹齢千年などと表記されているが、しっかり科学的に検証出来ているのか、確かなことは判らない。もっと長寿なのかもしれない。寺社の創設時期などから推察されているのだろう。
万葉集などの枕詞として使われている「垂乳根(たらちね)」はイチョウの巨木に観ることが出来る。杭全神社にはまさに母親を表す様な垂乳を持つ銀杏がオジサンたちの興味を引いている。イチョウ科はジュラ紀に最も栄えたグループで現生するのはイチョウだけである。垂乳に見えるのは気根の一種だと言われている。
奈良県春日山に群落をつくるナギは有名だが、こちらもイチョウと並んで神社などに植栽されている。強靭な葉の秘密は、イネ科と同じように葉脈が平行脈だけで構成されていて、引っ張っても千切れない。針葉樹とされている。熊野信仰との結びつきが強い木で、葉っぱをお守りにする。
「巨樹嘆く 桜悪用! しないでよ」