ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

山香(ヤマコウバシ)

        離層部にクロロホルムを残すので葉っぱが落ちない 


今年は殊の外暖かな日が続き、紅葉も例年になく長らく楽しめた。12月も後僅かという段階になって、やっと山々の木々も葉を落とし冬枯れ風景に変わってきた。約1ヶ月も季節の進むのが遅れている様に感じる。特に落葉樹ブナ系植物が葉を落とさずに、いつまでも山を晩秋らしく装っていた。全国的に雪の降り出しも遅れているので、スキー場などは悲鳴を上げているというニュースも流れている。イタリアの留学生を預かっていたので、彼女に会いに何度か訪ねたイタリア、ついでに行ったベネチアが水没しているという報道には、ここまで深刻なのかとの危機感を今更ながらに強めた。しまった!今日のテーマは地球規模の温暖化ではなかったのだ。
 山の木々が葉を落とすと、目立って来るのが葉っぱをいつまでも落とさずに残しているヤマコウバシである。クスノキ科クロモジ属なので、枝を折るとクロモジ同様良い香りがするところから名前の由来になった。借金の返済を「この木が葉を落とすまで待ってくれ」と頼んだ息子の機転から「親孝行の木」とか、葉が「落ちない」というので受験生のお守りにもなっている。若葉を乾燥させたものを保存し、熱湯で戻して食用にしていたらしい。トロシバの名で知られる昔の非常食だった。機会に恵まれたら一度食べてみたい。


「頑なに 来春までと しがみ付き」

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